科学放送高柳賞

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目的・詳細

科学放送高柳賞 楯(▼拡大)
科学放送高柳賞 楯

1. 目的

科学放送高柳賞は、科学技術の振興とその知識の向上に役立つ優れた科学放送番組を奨励し、番組内容の向上に寄与することを目的とした賞です。

2. 表彰内容

1)最優秀賞 1件     表彰楯を贈呈
2)優秀賞2件     表彰楯を贈呈

3. 番組審査

当財団が定める、審査委員会規則及び科学放送高柳賞審査規程に基づき、審査委員会で審査し、受賞番組及び放送局を内定します。
受賞番組及び放送局は理事会の承認を経て決定し、11月下旬に結果通知を郵送いたします。

4. 番組応募(公募)

国内の一般視聴者を対象とした、地上波、BS、CS,CATV等で放映された、次に該当するテレビ番組を対象とします。

1)新しい科学や技術・技能の振興に役立つ番組
2)科学技術の理解、知識の普及向上などに役立つ番組

3)新しい放送技術、番組構成あるいは新規テーマ等によって制作された番組など

・応募は、番組を放送した放送局からの応募とし、1放送局2番組までとします。

・所定の応募用紙に記入し、CMカットのDVDを同封の上、当財団宛て発送してください。

・公益財団法人放送番組センターが運営する放送ライブラリーの施設内で一般公開することを目的として、入賞番組を同センターに提供することを予めご了承ください。
なお、保存・公開に関する権利処理等が必要となった際には、放送番組センターとの間で協議させていただきます。

2019年度 高柳健次郎賞 贈呈式で記念講演された餌取章男委員長の「科学放送賞50年」の講演資料を掲載しました。資料へ >

科学放送高柳賞 2023年受賞番組

歴代受賞番組(別ページ)矢印

番組名「NHKスペシャル 超・進化論 第1集 植物からのメッセージ~地球を彩る驚異の世界~」
●放送局:日本放送協会    ●放送日:2022年11月6日(49分間)

番組 写真
(左:虫あり 右:虫なし)

最先端の科学が明らかにする、生き物たちの驚きの新世界 を描く大型シリーズ。“人間は最も進化した生き物だ”とい う思いこみを捨て、植物、昆虫、微生物たちの知られざる営 みに徹底的に迫っていく。生き物たちは、弱肉強食のよう な競争関係だけでない、様々な深いつながりの中で驚くべ き能力を進化させてきた。第1集は、植物の“見えざる世 界”に、最先端の科学と特殊撮影を駆使して徹底的に迫っ た。見えてきたのは、常識を覆す驚異的な能力の次々植物 が、周囲の環境の変化を鋭敏な“感覚”で捉える様子を、4 K蛍光顕微鏡や特殊な実験映像で可視化。また世界で初め て、植物が“おしゃべり”をするようにコミュニケーションす る様子を映像で捉えることに成功した。

森の地下では、木々が巨大なネットワークでつながり、支え合っているという最新の事実も明らかに。植物はただ黙って、光や栄養分をめぐり周囲 と競争しながら生きているだけではなかった。周りの植物や昆虫、微生物たちと複雑に関わり合う中で、驚くべき豊かな世界を築き上げていた。

番組名「信州のがん最前線vol.22 進む医療 選べる時代に」
●放送局:長野朝日放送株式会社    ●放送日:2022年9月23日(55分間)

番組 写真

ロボット手術や陽子線治療など先進的ながん治療 においても、近年、健康保険の適用範囲が拡大し、治 療の選択肢は広がっています。手の届きづらかった 先進的ながん治療が、より身近になっている現状を 紹介。

さらに、今、世界中から注目を集めるのが「CAR- T(カーティー)細胞」を使った次世代の治療方法で す。「CAR-T細胞療法」は患者の血液から免疫細胞を 取り出し、がんへの攻撃力を強化して体内に戻すもの で、信州大学の研究グループが世界中で進む研究の 最先端に立っています。信州大学が使うのは、「アオ ムシの酵素」。 より効率的で安価、安全な製品が 作れるといいます。研究のきっかけは約20年前、グループを率いる教授と白血病の少女との出会いに遡ります。当時、少女の治療 を担当していた教授に家族から投げかけられた言葉が、教授に渡米を決意させ、「CAR-T細胞」研究へと道を開きます。そして、少 女に骨髄を提供した兄は看護師となり、いま、信州大学医学部附属病院で教授とともに働いています。医療関係者や実際に治療を 受けた患者を取材しながら、最先端のがん治療について伝えます。

番組名 「居間からサイエンス #1ペロブスカイト太陽電池」
●放送局:BSテレビ東京    ●放送日:2023年4月19日(55分間)

番組 写真

ノーベル賞候補者からヒット商品を生み出す 研究者まで、日本が誇るサイエンティストの ユニークな日常や、人生のターニングポイントに 迫る新しい科学番組「居間からサイエンス」。

記念すべき第一回のテーマは、次世代エネルギー として注目を集める「ペロブスカイト太陽電池」。 その最大の特徴は、軽くて曲げられること。 ビルの壁面やドローンへの装着など、様々な実用化 に向けて、世界中で開発競争が進んでいるが…

実は、発明したのは日本人、桐蔭横浜大学の 宮坂力氏。ノーベル賞候補と呼ばれるサイエンティ ストをゲストに迎え、加藤浩次と徹底的にトーク!

現在、東京大学など3つの大学で肩書きを持つ宮坂氏だが、意外なことに、前職は「富士フイルム」20年在籍したサラリーマン 研究員。そんな大企業を辞めてまで選んだのが「大学教授」だった。研究環境が恵まれているわけでなく、年収は300万円も 減ることを知ったが、宮坂氏は、「サイエンティスト」の道を選んだという。大企業の安定した収入を失ってでも、宮坂氏のやり 遂げたかった思いとは…その決断の舞台裏に迫る!

■ 放送期間/2022年9月1日~2023年8月31日 ■ 応募放送局/9局 ■ 応募番組数/12番組

入賞番組の一般公開

入賞番組は、財団法人放送番組センターが運営する、放送番組専門の公開施設「放送ライブラリー」において、 一般に無料で公開されています。

放送番組専門の公開施設「放送ライブラリー」のご案内
    ●場  所:横浜情報文化センター 8F
神奈川県横浜市中区日本大通11 TEL.045-222-2828
    ●交通アクセス:みなとみらい線 「日本大通り駅」 3番出口(情報文化センター口)直結
JR根岸線・横浜市営地下鉄 「関内駅」 徒歩10分
    ●開館時間:10時~17時 (視聴受付は、閉館30分前まで)
    ●休館日:毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は、次の平日)、年末年始

財団法人番組放送センターの「放送ライブラリー」は、放送法に基づく、わが国唯一の放送番組専門のアーカイブ施設であり、 NHKと民放のテレビ、ラジオ番組とCMを公開しています。 詳細は、ホームページ http://www.bpcj.or.jp/ をご参照ください。